監修/久保田千鳥:ちどりこどもクリニック院長、小児科医
朝のしたくや、ご飯、ゲームの残り時間など「あと10分よ!!」と言われても、実際子どもたちは、それがどのくらいの時間の流れなのか、感覚的に分かっていない場合もあります。時間の流れは目で見る事ができず、分かりにくいものです。こちらのタイマーは、時間の流れと共に赤い部分が減っていき、残り時間が一目で分かります。
※メーカーや大きさによってお値段も様々で、口コミも様々です。アラームの音については「小さすぎる」という意見も見られましたが、音に感覚過敏のあるお子さんにとって大きい音は辛いので、意見は分かれるところです。また、時間を正確に計る目的ではないので誤差もあります。
鉛筆を握る力加減が分かりにくく、筆圧が弱すぎたり、逆に強すぎて手や指が疲れてしまうというお子さんに、お試しください。鉛筆を握る時にプニュグリップがクッションになります。また、持ち方が正しくなるよう凹みがついているので、正しい鉛筆の持ち方の練習にもなります。右手用と左手用があります。
漢字ノート、点線で分けられた4つの枠を上手に使って漢字を書くことが苦手なお子さんもいます。偏(へん)と旁(つくり)が、くっつき過ぎてしまったり、逆に離れ過ぎてしまったり。このように4つの枠を色で分けた紙だと、バランスが取りやすく、上手に書ける場合があります。(学校の先生やクラスメイトの理解を得る必要があります)
※色鉛筆とカラーコピーを使った手作りです。みんなと同じ漢字ノートに貼りつけて使用しました。目がチカチカしてしまうお子さんもいるかもしれません。
頑張りを目で見て達成感を得ることが好きなお子さんにはごほうびシール。ゴールした時のプチご褒美を決めてあげます。高価なご褒美は長続きしないので、ご家族でよく相談してくださいね。シールを貼る目標は「達成できる目標」に設定します。難しすぎる目標だと達成できないことが多く、自己評価が下がってしまいます。
※振り返りに興味がないお子さんには効果がないかもしれません。
朝のしたくや、帰宅後の流れなどをホワイトボードとマグネットシートで視覚的に示したものです。文字がまだ読めないお子さんには絵で示すと良いですね。マグネットシートには例えば朝なら、ごはんをたべる・はみがき・トイレ・きがえる、など。裏には「OK」や「やったね」などの言葉や絵を書いておき、1つの動作が終わったら裏返す、を繰り返させます。
※100均で購入して作ったものです。テプラを使用しましたが手書きでも大丈夫です。
ご紹介したグッズが、どのお子さんにも有効なわけではありません。
試してみたいけれど作り方や使い方がわからない、実物を見てみたいなどありましたらご相談くださいね。
ちどりこどもクリニックスタッフ:中里有佳
発達障害コミュニケーション指導者(日本医療福祉教育コミュニケーション協会)
おもちゃ・子育てアドバイザー(遊びとしつけ推進会)